いつでもどこでも

生活場面別リハビリ

デイだけでなく、ご自宅でも体を動かす機会を増やすことが身体機能の維持向上には有効です。 ご自宅でできる体操をご利用者に紹介していきましょう。

体操の際の注意点
・痛みのない範囲で行いましょう
・体調不良や痛みが出る場合は中止し、リハビリ職や医師の判断を仰ぎましょう
・体操の回数は目安です
第3回 玄関でできるリハビリ体操
玄関で行う独特の動作があります。
例えば・・・
靴を履く、ドアの開け閉め、施錠動作、床からの立ち上がり・・・など
これらの動作に焦点をあてたオススメ体操を紹介します。
靴をはくためのストレッチ
足を後方に曲げて手でつかみます。
余裕のある方は、さらに股関節周りを柔軟にするため、おじぎをするように上体を倒し、つかんだ足を後方にストレッチします。
引き戸を使ったバランス体操
玄関の戸を開いたり閉めたりします。
その際、ドアの動いた方向に足を踏み出し、重心移動の練習をします。
上半身を大きく動かすため、バランスの練習になります。
【左に開く場合(反対に開く戸の場合は左右逆で行います)】
右手を戸にかけ、左足を一歩踏み出しながら戸を開ける
左足を戻しながら戸を閉める
引き戸を使った柔軟体操
玄関の戸を開け閉めしながら体を回旋します。
上半身の柔軟体操になります。
【左に開く場合(反対に開く戸の場合は左右逆で行います)】
右手を戸にかけ、振り向くように体をひねりながら戸を開ける
左へ移動し、左手で戸を閉めながら振り向くように体をひねります
ドアのノブや鍵の操作
指の巧緻性あるいは手首の柔軟性が必要ですので、実際に自分の鍵を使ったりドアノブを握ったりして練習します。
手首はドアノブを回す時に回内・回外といった動作が必要です。
ドアノブを持ったら、いつもよりも大きく手首を動かして柔軟体操をしてみましょう。
鍵の開け閉め
施錠の動作は、鍵穴に鍵を挿す→回すなど、巧緻性の必要な動作です。一連の動作を繰り返して練習してみましょう。
棒を使った手首の体操(左右各10回程度)
ドアノブを回す動きを意識して、新聞棒を握って回します。
できる範囲で大きく動かし、角度をひろげていけるように意識します。
右手で新聞棒を縦に持ち、腕を前に伸ばす
新聞棒を左に回す
新聞棒を右に回す
玄関での立ち上がり動作(5回程度)
玄関は床からの立ち上がり動作が必要です。
玄関の高さは各家庭で違うため、その人に必要な立ち上がり動作をアドバイスします。必要であれば手すりなどの設置を検討します(介護保険の住宅改修給付などを担当のケアマネジャーと相談する)。 玄関に手すりがある場合、低めの段差から立ち上がる練習を行います
これまでの連載
著者紹介
合同会社松本リハビリ研究所
所長 松本健史(まつもとたけふみ)
理学療法士/介護支援専門員/社会福祉学修士
大阪生まれ・関西大学法学部卒・九州リハビリテーション大学校卒業。
2014年本の出版、研修事業の「松本リハビリ研究所」設立。
著書に「認知症介護『その関わり方間違いです!』」(関西看護出版)「拘縮対応ケアハンドブック」(ナツメ社) 「間違いだらけの生活機能訓練改善授業」(日総研)等がある。
介護従事者向けの「生活リハビリの達人」養成研修が話題。
●ホームページ
松本リハビリ研究所
●研修・原稿の依頼・問合せ
matumoto@helen.ocn.ne.jp
 
宿題ツールについて
理学療法士監修の「ご自宅でできる脳トレ&体操」には、「文字探し」などの脳トレと「ご自宅でできる体操(心身機能編・生活機能編)」が掲載されています。
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