自宅でできる体操

レッツ!家リハ!

第8回 トイレ動作

トイレ動作は、ズボンの上げ下げのような「大きい動作」と、チャックの開閉やトイレットペーパーの使用などの「細かい動作」のどちらも必要な、難易度の高いものです。
実施するときは、ご利用者がどの動作が苦手なのかを知った上で体操のメニューを選び、自宅で取り組んでもらうようにしましょう。

ご利用者にお渡しする体操カード(A4サイズ・PDF)は、月刊デイ1月号お役立ちツールDVDに収録しています。

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体操を行う際の注意点
・痛みのない範囲で行いましょう
・体調不良や痛みがある場合は中止し、リハビリ職や医師の判断を仰ぎましょう
・体操の回数は10回1セットを目安にし、体力に合わせて増減させてください
・転倒、転落に注意しましょう
上肢・下肢の柔軟性を高め「トイレ動作」を行うための準備ストレッチ
体操の前に、トイレ動作に役立つストレッチをしておきましょう。
足タッチストレッチ
回数:10回
  1. イスに座り、ゆっくりとお辞儀するように、両手で太ももから膝、すね、つま先をタッチします。
  2. 今度はつま先から踵、ふくらはぎ、膝の裏、太ももをタッチします。
  3. 1~2を1回として、10回行います。
効果:
体幹の柔軟性を高め、ズボンを上げ下げする動作をスムーズに行えるようになります。
腕のストレッチ
回数:左右各10回
  1. 両手を外側へ向けて前に出し、交差させて手を組みます。
  2. 肘を曲げて、下から腕をひねり、伸ばします。
  3. 1~2を10回繰り返し、1の手を上下組み替えて同様に行います。
効果:
手首・肘・肩にかけての腕の柔軟性を高めます。
上肢・下肢の柔軟性を高め「トイレ動作」を行うための体操
立ち上がりに不安がある方向け
ズボンの上げ下げ体操①
回数:左右各10回
  1. イスに座り、体を傾けて片方のお尻を浮かせます。
  2. お尻を浮かせた方の手で、お尻を上から下にさすります。
  3. 1~2を左右交互に繰り返し行います。
効果:
座っているときのバランス機能を高めます。
ズボンの上げ下げ体操②
回数:10回
☆準備するもの…ゴムひもを輪にしたものなど
  1. ゴムひもをお腹に巻いて、イスに座ります。
  2. お尻を浮かせ、ゴムひもを膝の辺りまで下げます。
  3. 再びお尻を浮かせ、ゴムひもをお腹まで戻します。
  4. 2~3を繰り返し行います。
効果:
ズボンを上げ下げする動作の練習に必要な足の筋力や腕の柔軟性を高めます。
お尻拭き動作体操
回数:10回
  1. イスから立ち上がって、中腰の状態になります。
  2. 両手で円を描くようにお尻全体をさすります。
効果:
お尻を拭く動作やズボンを上げ下げする動作に必要な足の筋力や腕の柔軟性を高めます。
水流し動作体操
回数:左右各10回
  1. イスに座り、両手を膝に置いて姿勢を正します。
  2. 上体を左へねじりながら、右手を左後ろへ伸ばします。
  3. 反対側も同様に行います。
効果:
水を流すときに必要な体の回旋がしやすくなります。
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これまでの連載
著者紹介
合同会社松本リハビリ研究所
所長 松本健史(まつもとたけふみ)
理学療法士/介護支援専門員/社会福祉学修士
大阪生まれ・関西大学法学部卒・九州リハビリテーション大学校卒業。
2014年本の出版、研修事業の「松本リハビリ研究所」設立。
著書に「認知症介護『その関わり方間違いです!』」(関西看護出版)「拘縮対応ケアハンドブック」(ナツメ社) 「間違いだらけの生活機能訓練改善授業」(日総研)等がある。
介護従事者向けの「生活リハビリの達人」養成研修が話題。
●ホームページ
松本リハビリ研究所
●研修・原稿の依頼・問合せ
matumoto@helen.ocn.ne.jp
●YouTubeチャンネル
がんばらないリハビリ介護