月刊デイ

自宅でできる体操

家リハ道場

第2回 座位姿勢の修正法

日ごろから正しい姿勢で座るように心がけると、体幹が鍛えられ、転倒予防にもつながります。次の体操を行い、座っているときの姿勢を整えましょう。

体操を行う際の注意点
・痛みのない範囲で行いましょう
・体調不良や痛みがある場合は中止し、リハビリ職や医師の判断を仰ぎましょう
・体操の回数は10回1セットを目安にし、体力に合わせて増減させてください
・転倒、転落に注意しましょう
ヤジロベェ体操
回数:左右各10回
  1. 鏡の前でイスに座り、座面や肘置きを持ち、体を左右にゆっくりと倒します。
    ※体の傾きがどちらかに偏っている場合は、できるだけ均等に傾けられるように練習しましょう。
レベルアップ:
慣れてきたら、左右の傾きを大きくしましょう。

効果:
左右の傾きの偏りを修正することでバランスの良い体づくりが期待できます。
バンザイ体操
回数:左右各10回
  1. イスに浅く座り、バンザイをするように両手を挙げ、背すじを伸ばします。
  2. イスの背もたれにもたれるようにゆっくりと体を後ろに倒します。
  3. ゆっくりと戻します。
レベルアップ:
慣れてきたら、天井の模様などを目印に、体を徐々に大きく倒しましょう。また、可能であれば両足を上げて行ってみましょう(イスからの転落に注意)。

効果:
体幹の柔軟性が向上します。
ねじり振り返り体操
回数:左右各10回
  1. イスに座り、背もたれや肘置きを持ちながら後ろを振り返ります。
  2. 体を戻し、反対側も同様に行います。
レベルアップ:
慣れてきたら、徐々に大きくひねりましょう。

効果:
猫背の予防効果が期待できます。
おへそ突き出し体操
回数: 左右各10回
  1. イスに座り、背もたれや肘置きを持ちながらおへそを突き出します。
  2. 元に戻します。
レベルアップ:
馴れてきたら、おへそをできるだけ前に突き出しましょう。

効果:
猫背の予防効果が期待できます。
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著者紹介
合同会社松本リハビリ研究所
所長 松本健史 (まつもとたけふみ)
理学療法士/介護支援専門員/社会福祉学修士
大阪生まれ・関西大学法学部卒・九州リハビリテーション大学校卒業。
2014年本の出版、研修事業の「松本リハビリ研究所」設立。
著書に「認知症介護『その関わり方間違いです!』」(関西看護出版)「拘縮対応ケアハンドブック」(ナツメ社) 「間違いだらけの生活機能訓練改善授業」(日総研)等がある。
介護従事者向けの「生活リハビリの達人」養成研修が話題。
●ホームページ
松本リハビリ研究所
●研修・原稿の依頼・問合せ
matumoto@helen.ocn.ne.jp
●YouTubeチャンネル
がんばらないリハビリ介護