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1分間で出来る健康法
第10回
ワカメのようにゆらゆら動くと、
全身のバランスが調(ととの)う

 こんにちは。
 今月も、こころとからだが健康になる『1分間でできる健康法』を紹介します。


不調な箇所=固い?

 からだのどこかに不調を感じているとき、その箇所はたいてい固くなっています。
 不調な箇所=固い。
 だったら、やわらかくしたらいいんじゃない?というのが、この健康法です。
 実際、体調が良いときのからだは、どこにも偏った力が入っておらず、リラックスした自然体。こうした状態を意識的につくることで、不調な箇所を改善してしまおう、というわけです。

 「ゆらゆらワカメ体操」は、新体道創始者の青木宏之さんが考案した「動く瞑想法(めいそうほう)」。
 体力づくりのため、大学に入ってから始めた空手で、短期間のうちに流派最高段位へと推挙されるまでになった飛躍的な伸びの理由は、「からだからムダな力を抜くこと」「瞑想によって無の状態になること」という、師匠から授かった2つの教えだったそうです。
 「力みのない、無に近い状態」が、もっともからだの能力を発揮できる。
 自然の摂理に適ったこの状態は、そのまま健康の秘訣でもあります。



ゆらゆらワカメ体操

  もともとは武道の激しい稽古(けいこ)の末に生まれた産物のため、本来なら二人一組になって行うのが理想ですが、一人で行っても十分な効果が実感できます。

①足を肩幅くらいに広げて立ち、肩の力を抜いて、その場で数回ジャンプ
 します。 飛ぶごとに、からだの力みがほぐれていくようなイメージです。

②からだの力みがほぐれたら、そのままさらにリラックス。
 膝を自然な状態に軽く曲げ、海の中で揺れているワカメになった気持ちで、
 ゆっくり、ゆらゆら動きます。

③コツは、あまり考えず適当にやること。
 いちばんリラックスできる、気持ちのよい揺れ方で行ってください。

〈二人一組で行う場合〉
一人が海の中のワカメ、もう一人がゆらゆらとゆらめく海の水、というイメージで、海の水になった人が、ワカメの人の肩や胸部、腹部、腰など、 からだの一部をスーッと通り抜けるように、前後左右からフワッとゆるやかに押します。ワカメの人は、海の水にゆられるようにユラユラとバランスを取り、全身の力を抜いてからだを任せます。

 からだの歪(ゆが)みが調って気の流れがスムーズになるので、風邪のひき始めにも有効です。
 風邪は、からだの歪みを調えようとする自然治癒現象の一つ。
 からだがゆるんでいれば歪みの是正もスムーズに行われるので、風邪もスムーズに経過してくれますよ。


こちらもオススメ!両手振り運動

  「スワイショウ」とも呼ばれる気功法の一種です。
  手を前後に振ったり、左右に捻ったりすることで、からだ全体をゆるめます。

①顔とつま先を正面に向け、足は肩幅くらいに広げて立ちます。
 膝は自然な状態で軽く曲げます。

②自然な呼吸のまま、手を前後に振ります。

〈手の振り方と手のひらの向き〉
「後ろに振るときは重力に引っぱられる感じ、前に振るときは手を放り出す感じ」、あるいは「後ろに強めに振って、その反動で自然に前へ振る」が、よく言われる手の振り方です。
 手のひらの向きも「後ろに向けるやり方」や「内側に向けるやり方」がありますが、あまりこだわらず、どちらでもそのとき「気持ちいい」と感じる方法で行ってください。 「なんとなくしっくりくる」と感じる方が、今のあなたに合っているやり方です。

③できればもう1分、からだの中心線を軸にして、両腕を左右に巻き付ける
 ように捻りながら振ります(でんでん太鼓のようなイメージですね)。

こころがゆるむと、からだもゆるむ

 「許す、と緩(弛)ますは、同じ語源。だから、許すとゆるむんです」
 宇宙の法則などについてたくさんの著書を持つ小林正観さんの言葉です。

 こころとからだはつながっていますから、何かを許すことでこころがゆるむと、からだも一緒にゆるみます。
 からだがゆるむと、血流が良くなって自律神経のバランスが調います。
 その結果、体調がとっても良くなる。
 体調が良い状態だとこころも寛大になっているので「ゆるせる」範囲も広がるという、よい循環が出来上がっていきます。

 ゆるす=ゆるむ=健康。
 ゆるすことは、健康の極意でもあったんですね。

参考文献:『医者いらずになる 1分間健康法』帯津良一・鳴海周平著(ワニ・プラス)