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1分間で出来る健康法
第7回
両腕を大きく振りながらその場で足ぶみをすると、血糖値が下がる

 こんにちは。
 今月も、こころとからだが健康になる『1分間でできる健康法』を紹介します。

「歩く」効用

 下半身には、からだ全体の筋肉と血液が約7割も集まっています。
 なので、ここを積極的に動かすウオーキングには、さまざまな健康効果があるのです。

〈健康効果〉
  • 糖と脂肪が燃焼して、糖尿病を予防・改善する
  • 血液の循環が良くなって、血圧が安定する
  • 新陳代謝が良くなって、健康的にダイエットができる
  • ビタミンやカルシウムの吸収効率が高まり、骨粗しょう症を予防・改善する
  • リズム運動がセロトニンを活性化させ、心身の健康バランス(自律神経)が整う
    その結果、健康の3要素である「快眠・快食・快便」を実感できる
  • 脳への血流促進とほどよい刺激が、認知症などの予防・改善につながる

 今すぐ歩きたくなるくらい、スゴい効果でしょう?
 江戸時代から続く健康書のロングセラー『養生訓(ようじょうくん)』にも「食後には300歩ほど歩くとよい」という記述があります。
 著者の貝原益軒(かいばらえきけん)さんは、もともと丈夫なからだではなかったようですが、健康に良いといわれるさまざまな健康法を実践して、 当時としては珍しい84歳という長寿をまっとうしました。そんな益軒さんが、自らの体験の集大成として亡くなる前年にまとめあげたものが『養生訓』ですから、 一言一句に宿る説得力に重みがあるわけです。
 益軒さんにならって、私も毎食後散歩をしています。歩数は1,000〜1,500歩ほど。時間にすると10〜15分といったところです。 少し食休みをしてから、テクテクと出掛けていくわけですが、これがとても気持ちいい。前述の健康効果をからだで実感できます。

「食後」がベストタイミング

 益軒さんが述べている「食後」というのも、たいせつなポイントの一つです。
 医学博士の久保明先生によると、血糖値がピークになる食後30分から1時間ほどのタイミングでからだを動かすと、 糖がエネルギーとして使われるため、血糖値が10〜15%ほど下がるそうです。つまり「糖尿病などの生活習慣病を予防・改善する効果がある」ということになりますね。
 この「からだを動かす」方法として、久保先生をはじめ多くの専門家が勧めているのが「歩くこと」。江戸時代に益軒さんが述べていたことは、とても理にかなっていたわけです。
 からだ全体の筋肉と血液の約7割が集まっている下半身を動かすことで、全身の血流がよくなり、穏やかなリズム運動によって自律神経のバランスも整います。
 自律神経は食べものの消化吸収や排泄、睡眠に深く関係していますから、「快食・快便・快眠」という健康の3要素をすぐに実感できるのです。

1分間 足踏み法

 「でも、いざウオーキングするとなると、なかなかまとまった時間がとれないなぁ…」
 そんな方にオススメなのが「1分間足踏み法」です。
 暑い夏や寒い冬には、散歩へ出掛けるのがちょっと億劫になることがあります。そんなときは、その場で「足踏み」。 テレビ番組を観たり、なにか考えごとをしながらだと、あっという間に時間が経ってしまいますが、基本的にはそんなに長く歩く必要はありません。 『養生訓』に記されている歩数も300歩、時間にして約3分です。
 一度にたくさんの歩数(時間)を歩くよりも、毎日続ける方がたいせつです。
 まずは1分間。次に紹介するようなやり方で始めてみてください(食後に限らず、1日に何度でもどうぞ)。
 習慣になるころには、前述のさまざまな健康効果を実感できていることと思います。


その場で足踏みをします。前半(約30秒間)は、両腕を前後に大きく振って、鎖骨と肩甲骨が動いていることを意識します



後半(約30秒間)は、手についた水を払うように両手をブラブラ
させながら足踏みします。



終わったら肩の力を抜いて軽く目を閉じ、両手のジワジワした感触を味わいます。



参考文献:『医者いらずになる 1分間健康法』帯津良一・鳴海周平著(ワニ・プラス)