いつでもどこでも

生活場面別リハビリ

デイだけでなく、ご自宅でも体を動かす機会を増やすことが身体機能の維持向上には有効です。 ご自宅でできる体操をご利用者に紹介していきましょう。

体操の際の注意点
・痛みのない範囲で行いましょう
・体調不良や痛みが出る場合は中止し、リハビリ職や医師の判断を仰ぎましょう
・体操の回数は目安です
第11回 トイレでできるリハビリ体操
洋式トイレは狭い空間に便座がある場合が多く、手すりがついていることもあるため、比較的立ち上がりや着席の練習がしやすい空間です。 トイレのついでに立ち座り訓練などを行いましょう。
イスにゆっくり座る 10回
効果:ゆっくり座ることで、太ももの筋肉を鍛えることができます(スロートレーニングと言います)。
5つ数えながら、ゆっくりと座りましょう。
ドスンと座ると筋肉が鍛えられない上に、腰椎圧迫骨折の恐れがあります。
トイレだけでなく、いつもゆっくりと座ることを心掛けましょう。
立ち上がる際も同様に、5つ数えながらゆっくり立ち上がりましょう。

イ~~チ ニ~~

サ~~ン シ~~

ゴ~~

中腰でお尻をさする 10回
効果:清拭やズボンの上げ下げがしやすくなります。
中腰の状態で、腰からお尻までさする動作を行います。

【上級編】さらに大きな腕の動きで背中からひざ裏まで手を動かし、足の屈伸運動も合わせます。
ズボンのウエストをつかむ 左右各 10回
効果:トイレ動作で必要な、肩関節の柔軟性を維持・向上させます。
手でこぶしをつくり、便座に座った状態で、右手をおへそ、左手を腰に当てます。次に左手をおへそ、右手を腰に当てます。

前から見た図

後ろから見た図


【応用編】腕の上下運動
座ったままで、体の両側で両手を上げ下げします
後ろを振り向く 左右各 10回
効果:水を流すときに必要な体の回旋がしやすくなります。
便座に座った状態で、後ろを振り向きましょう。
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著者紹介
合同会社松本リハビリ研究所
所長 松本健史(まつもとたけふみ)
理学療法士/介護支援専門員/社会福祉学修士
大阪生まれ・関西大学法学部卒・九州リハビリテーション大学校卒業。
2014年本の出版、研修事業の「松本リハビリ研究所」設立。
著書に「認知症介護『その関わり方間違いです!』」(関西看護出版)「拘縮対応ケアハンドブック」(ナツメ社) 「間違いだらけの生活機能訓練改善授業」(日総研)等がある。
介護従事者向けの「生活リハビリの達人」養成研修が話題。
●ホームページ
松本リハビリ研究所
●研修・原稿の依頼・問合せ
matumoto@helen.ocn.ne.jp
 
宿題ツールについて
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