介護トピックス

介護費用の負担「重い」6割超

健康保険組合連合会

 健康保険組合連合会は、9月25日、「医療・医療保険制度に関する国民意識調査」の結果を取りまとめた。医療提供体制および公的医療保険制度に対する一般国民の認識やニーズを把握し、今後の方向性を検討するための基礎資料とすることを目的としている。

介護費総額および保険料、6割が「高い」「重い」

 調査は今年6月、全国の20~70代を対象にネット上で行われ、2,000人の回答を集計した。回答者の性別は、男性が49.6%、女性が50.5%、年齢構成は20代が13.6%、30代が16.1%、40代が20.0%、50代が16.4%、60代が19.3%、70代が14.7%となっている。回答者の96.6%は自身で介護保険サービスを利用した経験がなかったが、家族に介護が必要な人がいる回答者のうち、41.3%は介護保険サービスを利用したことがあった。
 「日本の介護費総額の水準」について、「非常に高いと感じる」「やや高いと感じる」人は合わせて63.9%、加入者一人当たりの「介護保険制度の保険料」については「重いと感じる」「やや重いと感じる」人は合わせて62.4%にのぼった。
 また、「介護保険サービスの自己負担(原則1割)」については、「どちらともいえない」が最多の35.8%を占めたものの、「非常に高いと感じる」「やや高いと感じる」人は合わせて32.1%、「やや低いと感じる」「非常に低いと感じる」人は合わせて32.3%となった。年代別にみると、「やや低いと感じる」人の割合は、64歳以下が21.6%に対し、第一号保険者(65歳以上)では31.9%を占め、現役世代よりも高齢者の方が、自己負担を「低い」と感じている人が多いことがわかった。

介護を受けたい場所「施設」が最多

 高齢期に寝たきりになり介護が必要となった場合、介護を受けたい場所について尋ねたところ、「介護施設」が37.1%を占め、すべての年代で最多となった。ついで「自宅」が27.7%、病院が11.7%となっている。介護を自宅で受けたい理由としては、「現在の住まいで生活を続けたいから」が69.9%、「他人との共同生活はしたくないから」が37.2%と続き、生活の自由度を重視する人が多いことがうかがえた。
 今後拡大・充実してほしい介護保険サービスについては、「特別養護老人ホームなどの施設」が29.8%と最多を占め、ついで「訪問介護などの訪問サービス」が19.6%、「認知症高齢者グループホームや介護付き有料老人ホームなど」が15.5%、「デイサービスなどの通所サービス」が9.6%となった。


目 次
  • 人件費増の介護サービスは収支差率が悪化している傾向
  • 介護報酬のマイナス改定を要求
  • 「ロボット技術の介護利用における重点分野」に 追加・改定
  • 自治体へのインセンティブ指標の具体案を提示 財源が論点に
  • 「科学的根拠に基づく介護に係る検討会」を開催
  • 認知症対応型通所介護で生活機能向上連携加算の創設、 サービス提供時間区分の見直し
  • 生活機能向上連携加算を新設
  • 医療機関との協働を促す 「生活機能向上連携加算」などの見直し
  • 福祉用具の貸与価格の上限設定などの案を提示
  • 技能実習生、介護職員と複数名で夜勤可能に
  • 受給者台帳とレセプト、氏名の表記統一を提案
  • 「リビング・オブ・ザ・イヤー2017」大賞が決定
  • 介護医療院に全部転換の医療機関は、 名称の変更が必要
  • 福祉用具サービス計画書、 新様式で制度厳格化に対応
  • 介護費用の負担「重い」6割超
  • 消費増税による介護職員のさらなる処遇改善を言明
  • 介護人材のキャリアパス実現に向けての報告書
  • 新卒3年以内の大卒の離職率は医療・福祉で37.6%
  • デイサービス事業所が減少
  • 「高齢化の進行」と「労働力人口の減少」 の現状を再確認